ボツワナ日記

ボツワナエイズ事情

今日は朝からこちらの公立専門学校のようなところで、職員の方を対象にしたエイズ関連のお話をしてきました。 さすがにHIV/エイズが国家危機的問題とされているボツワナなので、学校のあちこちにエイズ予防のポスターは貼られているし、いろいろなところに無料配布コンドームの箱が置いてあります。 職員もほとんどの人が感染ルートも予防法も知っている状態。 だけど成人人口の25%以上が感染している状況でありながらも、なかなか新規感染を減らすことができていません。

そもそも、なぜこんなにHIVが流行してしまうのか、ということを小グループでディスカッションしてもらったのですが、結局は文化が悪いというところに行き着いてしまいました。 昔からツワナ族(国民の大半を占める)では、結婚というシステムがあまり機能しておらず、財力・権力がある男性ほど「小さい家」と呼ばれる妾宅を持つことが普通とされていて、一夫一婦制が今も根付いていないという話。 それでも女性たるもの子どもを産むべき、という思想は強いので、HIV流行のことは知っていても、予防しないことを容認する女性たちが多いのも事実のようです。 婚外子が差別されることも全くないことからか、最近では出産する女性のたった2割しか婚姻関係にないとのことですが、妊娠がわかった途端に男性が逃げるということもよくあることだとか・・・。 

HIV/エイズの流行を文化のせいにしてしまうのはとても簡単なことですが、文化的に流行の素地があることを前提にして、いろいろな予防対策を行うことは必然です。 ボツワナでも政府やNGO、村レベルの組織に至るまで、本当にたくさんの人たちがHIV/エイズ対策に関連した、それこそ文字通りにありとあらゆる活動を行っているものの、20年経った今でさえ結果が出ていない状況。 しかも抗エイズウィルス薬の全国無料配布が始まってからは、HIVに感染しても死なないというイメージが一気に広がり(それはそれで差別の削減にとっては良いことなのですが)個人レベルでの危機感は再び薄れる傾向にあるように感じます。 

世界で2番目にひどい感染率のこの国でも、根強い文化的要因を取り除けずにいる現実を目の当たりにして、正直なところこれからもエイズとの闘いは簡単にならないのだろうなぁと思います。 でもだからと言って白旗を揚げる選択肢は無い。 そんなことを感じながら仕事をしています。

当たり前のこと。

少し考えてみれば至極当たり前のことですが、ボツワナは南半球にあるので日本と季節が逆になります。 そこまでは簡単に理解できるのに、この数日驚いているのが日々遅くなる日の出。 こちらに来た1ヶ月前より(感覚的には)20分ぐらい日の出が遅くなっているでしょうか。 今朝もいつもと同じ6時に起床したら、まだ明るさが本格化していない状態で、また日が短くなったことを感じました。 普段慣れている暦とか気候とは全く反対の地にいることを改めて思います。 夏至の日にこちらでは一番日が短くなることぐらい頭では理解していても、感覚がついていけない、そんな感じです。

さて、今日を含めてボツワナ生活は残り3週間になりました。 まだまだやるべき仕事が山積みでかなり焦りもでてきましたが、とりあえず頑張ります。

羊(メス)売ります。

幹線道路沿いで家畜の放牧を見ることも珍しくないハボロネですが、昨日の朝、出勤してみたら、庁舎の中央玄関にある掲示板に「羊(メス)売ります。 健康に成長済み。 1頭400プラ。」の張り紙がありました。 メスの羊が8,000円というのは果たして手頃な値段なのだろうかと疑問に思うと同時に、こういった張り紙を許可するとってものんびりした政府機関の様子に噴きだしそうになりました。 ちなみに同じ掲示板には、田舎の村の土地を売ります、という手書きのチラシも張られています。

この数日間、ちょっとした事情からボツワナの縦割り行政の弊害を目の当たりにして閉口しかけていたところだったので、少し気持ちが和らぐ機会になりました。 問題があるのは複雑に入り組んだ行政システムであって、そこで働く個々人ではないという当たり前のことを思い出したようです。

政府がのんびりしていると言えば、昨日の午後に他の省庁での用事を終えて職場に戻るときに、大統領の乗った公用車とすれ違いました。 御付きの警察車両はわずか2台。 10台以上の車を引き連れて移動している前任国のタイとは比べ物にならないぐらいののんびりさです。 ボツワナは南部アフリカで唯一警察官が銃を携帯していない国と言う話ですが、治安が良いからこそ可能なのんびり加減なのかもしれません。

折り返し地点。

日本を出て4週間が経ち、来月20日にはハボロネ出発となるので、今日がちょうど折り返し地点です。 あっという間に半分まできたような気もするし、まだ1ヶ月しか経っていないのかというような気もします。

仕事のほうは少々予定より遅れ気味なので、これから追い込みに入ります。 しばらくは自宅に持ち帰って夜も作業が必要になりそうなので、滞在中に南アのワインを片っ端から試飲するという野望(笑)も当分封印しておかないと。 いろいろやるべきことがあって大変ですが、頑張ります。

ガレージのロボット?

ボツワナの英語普及率は4割程度という統計をどこかで見たことがありますが、ハボロネでは大抵のところで英語が通じます。(返事は現地語のセツワナであっても、こちらが言っていることはほとんどの人が理解してくれる。) とは言っても、私が慣れている英語・米語とは少し勝手が違っていて、辞書には載っているけれど聞いたこともない単語やフレーズなども意外に多く、時々戸惑うこともあります。

週末、タクシーに乗っていたら、運転手に「そこのガレージのロボットのところだよね?」と行き先を確認されました。 ええと、ガレージって、どちらのお宅のガレージなんだ??? しかもロボットなんていないし・・・と思っていたら、「そこのガソリンスタンドの信号」の意味。 警官の代わりに自動で交通整理をする信号をロボットとは確かにうまく言ったものです。 ようやくアフリカなまりの英語も聞き慣れてきましたが、まだまだ知らない言葉はたくさんありそうです。

ダイヤの街、Jwaneng

roadside

昨日は日帰り出張で、ボツワナ随一のダイヤモンド鉱山のある街、Jwanengに行ってきました。 首都から車で1時間半ぐらい、信号なんてほとんどない田舎道(道はきれいに舗装されているけど、路肩で放し飼いの牛だのヤギだのロバだのが草を食んでいるのんびり風景)を走ると、あっと言う間にJwanengに着きます。 

ダイヤの街Jwanengは、デビアスとボツワナ政府の共同出資による半官半民の会社、Debtswanaの企業城下町と言った様子で、公共サービスなどもこのDebtswanaからの寄付のおかげで、他の地方行政区よりもはるかに恵まれた環境にあるそうです。 そのせいか住民の人と話をすると、どこかで必ずMine(鉱山)という言葉が出てきます。 ダイヤ産業と共生する街と言えば聞こえは良いのですが、少し「ダイヤに寄生する街」というイメージも捨てきれず、なんだか空しい気にもなってしまいました。

それにしても、地方へ出かけてみると、首都では見られなかったものやわからなかったことがたくさん見えてくるような気がします。 やはり「情報は現場にある」なのかもしれません。

(写真:Jwanengに至る国道沿いの風景。 ひたすらこういう野っぱらの脇を走っていきます。 こんなあたりで、昨日は1日で今までの人生で見た数を上回るほど無数のヤギをみました。)
 

ボツワナのバレンタイン

本日はバレンタインデー。 とは言っても、ボツワナでは特に盛り上がる日というわけでもなさそうです。 モール(商店街)にはカード売り場ができていたり、「バレンタインにはプレゼントを!」(もちろん男性→女性です)というようなポスターが貼ってあったりしますが、日本のようにチョコ売り場に女性が長蛇の列を作っていたり、タイのように市場からバラの花が消えたりというような、異様な盛り上がりのある日ではない様子。 女性の同僚たちも特におしゃれをして来ている風でもないし、淡々と一日が過ぎるのかもしれません。

ということで、私の「チョコには無縁」バレンタインの連続記録がまた更新されました。(笑) 海外生活が長くなるにつれ、日本のあのチョコレート売り場の殺気が異常に思えて仕方ありません。

「アフリカの奇跡」

ruibos

ボツワナでお茶はいかが?と言われると、大体の場合は紅茶ではなく、南アのルイボス茶が出てきます。 ルイボス茶と言えば、もともと南アの原住民たちに不老不死のお茶として飲まれていたそうで、古代の海水や人間の血液とよく似たミネラル成分を含むという、非常に特異なものです。 何でも含まれる抗酸化物質は緑茶の50倍とも言われており、飲み続けることで病気の予防になったり、若さを保つだの、美白効果が絶大だとかで、「アフリカの奇跡」と言われたりするそうです。 ちなみにルイボス茶にはカフェインが含まれていないので、夜寝る前でも安心して飲めるお茶です。 

さて、そんなルイボス茶ですが、味と匂いには少しくせがあって、甘いプーアール茶のような感じです。 ボツワナ人はこれに砂糖をたっぷり、時にはミルクまで入れて飲んでいますが、私はそのままで飲むほうが美味しいような気がします。 とりあえず年々ひどくなる肌のくすみ対策に(ただの気休め??)しばらくルイボス茶とおつきあいしてみようと思っています。

[写真] 近所のスーパーで買ったルイボス茶のティーバッグ。40個入りで150円ぐらいでした。

ハボロネで山登り

curly hill

city view


ボツワナにボランティアとして来られている日本人の方々に誘われて、週末にハボロネ随一(唯一?)の山と言われるCurly Hill に登ってきました。 山とは言っても、標高は400mぐらいのもので、小一時間ほどで頂上に辿り着いてしまいますが、岩場をよじ登って行くと360度のパノラマが広がる絶景を楽しめます。 起伏のほとんどないハボロネ市内が北にこじんまり広がり、南の地平線あたりは南アフリカとの国境というような景色。 見えるかと期待していたカラハリ砂漠はさすがに遠くて見えませんでしたが、急に秋めいてきた澄んだ空気の中、真っ青な空と気持ちよい頂上からの眺めを堪能しました。 まさかアフリカまで来て山登りをするとは思ってもいませんでしたが、良い週末を過ごしました。 でも、今朝からひどい筋肉痛。。。 楽しい時間の代償はしばらく我慢しなきゃいけませんね。
(写真上:登山口から見たCurly Hill。 岩肌と潅木が少しアフリカっぽい?
 写真下:頂上から見下ろしたハボロネ市内。 本当に真っ平ら!!)

2週間が過ぎ。

ボツワナに着いてから2週間が過ぎました。
あっと言う間だったような気もするし、まだそれだけしか経っていないのかというような気もします。 暑さにも随分身体が慣れたのか、昨日は曇り空で25℃ぐらいだったのを寒いと感じました。(適応力は相変わらずのようです。) 毎日日焼け止めをしっかり塗りこみ、雨傘を日傘代わりにさして歩いているので、なんとか日焼けだけは防げているようです。

仕事のほうも一応順調で、来週は初の地方出張で南ア国境近くの街へ出かける予定です。 人口2万人程度の街で、成人人口のHIV感染率が32%という、ある意味ボツワナでは「平均」的な街のようです。 都市部では見られない何かをたくさん見てきたいものです。

2週間経って、ちょっと恋しいもの。
・美味しいコーヒー(こちらのコーヒーは安くて風味の弱い輸入物)
・新鮮な魚とゴボウ・レンコンなどの根菜
・日本酒!!(笑)
・海(ボツワナは内陸国です。ダイビングしたい。)
・くだらない日本のテレビ番組
・ピアノ弾きたい

とは言っても、期限付きのアフリカ暮らしならたいていのことは我慢できるものです。 残り6週間、いろいろ頑張ります!

象の頭数世界一

このブログを見てくれている友人から、なぜボツワナ日記に象さんのデザインなの?との感想をもらいました。 

実は、ボツワナには世界で一番多くの象が生息していると言われており観光省のホームページでも「ボツワナを訪れる10の理由」の1つにも挙げられているほど、豊富な象人口(象口と言うべきなのでしょうか?)を誇る国だからです。

・・・とは言え、私が駐在しているのは首都ハボロネ。 まだ残念ながら野生の象がうじゃうじゃいるという北部のサファリを訪れる機会に恵まれておりません。 そもそも2ヶ月間の滞在中に国内旅行をする時間の余裕があるかと言えばかなり疑問。 象を1度も見ることもなく滞在を終えることが無いよう、今から観光計画の実現にむけて、少し真剣に仕事内容の調整もしたいものです。

アフリカを感じる瞬間。

数年前に初めてアフリカ大陸に足を踏み入れるまで、私のアフリカのイメージと言えば、貧困、乾いた荒野、栄養失調の子ども、サファリ、と言った誇張されたニュース映像のコピーのようなものでした。 もちろん広大なアフリカ大陸にはこのような光景も存在するし、飢餓も貧困も珍しい話ではありません。 でも、それと同時に、非常に近代的な高層ビルが並ぶ大都市もあるし、牛がのんびりと草を食む牧歌的な農村風景も見られます。 ただ日本に住んでいると、そんな「普通の」アフリカを目にする機会が非常に少なく、画一的で悲観的なアフリカのイメージを勝手に作りあげているのかもしれません。

ボツワナはアフリカの中でもかなり裕福な国で、典型的なアフリカとは言えないものの、やはりアフリカの文化を感じる地でもあります。 その1例が歌。 私の職場では月曜の朝は職員による自発的な礼拝で始まりますが、正面玄関に集まる職員たちが歌う厳かで美しく、しかし何かを強く内に秘めたような響きの賛美歌には、今までどこででも聞いたことがない音を感じます。 この歌を聴いて、また新しいアフリカを見たような気がしました。

遠くて遠い国、日本。

週末に自宅でTV(一応ケーブルですが、英語で見れるのはCNNやBBC以外はほとんどが南アの番組)を何時間も見ていた結果、改めて日本は物理的にも精神的にもアフリカからは遠くて遠い国なのだなぁと感じました。 南アで製作されている番組でも、ハリウッドスターの話は出てくるけれど、アジアの情報は中国の湖主席がアフリカ歴訪中という話ぐらいしか出てこない。 その代わり、CNNのコマーシャルでもアンゴラ、ナイジェリア、バーレーンなどの国家機関が産業・投資誘致をうたうものなどが何度も流れて、アジアか日本のTVに見慣れた私には目新しいものばかりですが、改めて距離を感じます。 文化も風土も気候も食べ物も全く違うこんな環境で、日本を身近に感じてもらえるには何が必要なのだろうと、少し考え込んでしまいました。

鳥より牛の方が安い国。

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私もこちらに来るまで知らなかったことですが、ボツワナは牛肉を欧州に輸出しているほどの牛肉生産国です。 隣国の南アフリカ在住の日本人たちに言わせると、南アで食べるよりもずっと美味しい牛肉が格安に食べられるという話。 地元の人たちが日々の食品を調達するようなスーパーに行っても、鶏肉よりも牛肉の方が安いぐらいで、写真のステーキ肉も300gぐらい入って約120円というお手軽さです。 

反対に日本では考えられないほど高いのが魚介類。(内陸で海のない国なのだから当たり前ですが。) 冷凍でもくたびれた感じの小さな鯵が5匹で700円ぐらいと、魚好きの私でも手を出しかねる値段です。 不味い魚を食べるぐらいなら食べないほうがマシ・・・。 しばらくは肉食で美味しい牛肉を楽しみます。

ボツワナ版コンビニ弁当?

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今日はお昼休みも取らずに6時まで働いた(ちなみに始業は7時半です!)ので、すっかりくたくたになってしまいました。 ということで、夕飯を作る気力も失せて、帰り道にあるスーパーのSPARで出来合いのものを購入。 ボツワナ版のコンビニ弁当と言ったところでしょうか? かなり微妙な炊き上がり(笑)の白米の上に、フライドチキン、ケチャップ風味のじゃがいも・人参のシチューみたいなもの、ビーツの酢の物、人参の千切りの4種類が無造作に置かれたものを試してみました。 

食べてみた感想は・・・うー、微妙。

フライドチキンは美味しいです。 ボツワナの鳥も自然に育っているせいか、身もしまっている感じでハズレが無いような気がします。 ビーツの酢の物も味は悪くないものの、ご飯とはちょっと合わない。 人参の千切りは、普通に人参の味がします。 全然ダメなのはこのシチューもどき。。。 9.95プラ(200円弱)のご飯なので、こんなものだと言ってしまえばそれまでですが、もうちょっと美味しかったらまた買う気にもなるのに残念。 明日からはまた自炊に戻ります。(笑)