ボツワナ日記

最終日

早いもので2ヶ月弱にわたる私のボツワナ滞在も今日が最終日になりました。 明日の朝には南アでの最後の打ち合わせに向けてハボロネを離れます。 

アフリカでの長期滞在は初めてのことで(今までは1週間程度の滞在のみ)、いろいろと戸惑ったり、アジアでの今までの駐在生活とは全く違う環境に疲れを感じたりしたこともありましたが、一つも病気をすることもなく無事に2ヶ月間の任務を終えられて、今はとにかくほっとしています。 まだ仕事はもう少し残っていますけど・・・。

こちらにいた間は仕事第一で、せっかくボツワナまではるばる来ているのに、一度もサファリに出かけることもできずじまいでしたが、それでもしっかりアフリカの空気感は楽しめたような気がします。 色々なことも学んだし、こちらの職場では良い仕事仲間にも恵まれました。 もしもう一度ボツワナを訪れる機会があるとしたら、多分喜んで帰ってくるんだろうと思います。 欲を言えば次回こそは少しぐらい観光もしたいところですが。

ということで、ボツワナ日記も本日で終了! また近いうちに別のアフリカの国から現地情報をお届けできるようになったら、こちらでもお知らせいたします。 金曜日に日本に帰国してもしばらくは慌しくしていますが、真っ黒になってしまった肌の手入れ(笑)とお花見、そしてこの2ヶ月間に一度も食べられなかった新鮮なお魚などの和食を楽しみたいと思います。 それでは、皆さまごきげんよう!!

パーソナル・スペース

ハボロネを離れるまでのカウントダウンもあっと言う間に残り4日となってしまい、追い込みで文字通り四苦八苦しています。 でも、なんとか全ての業務を完了して出発できる目処も立ちつつあるので、後はひたすら頭と手を動かすのみです。

さて、そんな中でも、ハボロネでの生活にはまだまだ知らないことだらけで、昨日も面白いことに気付きました。 人口密度の高くないボツワナなのに、なぜだかパーソナル・スペースに関しては日本に比べて格段に狭い様子。 おしゃべりをするのに便利だからと会議室でもやけに椅子をくっつけて座ったり、スーパーで見知らぬ人の真横にぴたっと立って陳列棚の商品を並べたり・・・。 広い道をすれ違うのに、わざわざなぜ真横を歩くの?とか、レジ待ちの列でそんなに真後ろでくっついてこないで!と感じることが(思い返せば)この2ヶ月間に何度もあったのですが、こちらの人にしてみれば別に何でもない感覚なのだそうです。 基本的には我が道を行くタイプのこちらの人々、そういう点でも他人のパーソナル・スペースを気遣うということが社会生活の一部ではないようです。

そういえば、こちらに来てから、本当の兄弟ではないけれど知り合いや友人をbrother, sisterと呼ぶ場面にも多く遭遇しました。 (例えば、私を紹介するのに「This sister here is Motoko=こちらのsisterはモトコです」という言い方をします。) 他人だけどbrother, sisterにしてしまう感覚だから、あまり他人を異なる存在として見ない、つまりパーソナル・スペースを尊重する相手という感じではないのかもしれませんね。 いろいろ面白い発見がまだまだありそうで、少々ホームシックの割にはアフリカも離れがたいところです?!

最後の1週間

あっと言う間に時間が過ぎて、今日からちょうど1週間後にはボツワナからの離任になります。 出発までのカウントダウンが始まった状態で、この数日間は朝から夜まで仕事の総仕上げでバタバタしているところです。 もう少し頑張って全ての仕事に目処が立つまで更新できずにいると思いますが、ご了承くださいませ。 とりあえず、身体に関しては元気ですのでご心配なく。 あと1週間、普段はなかなか発揮されない根性を総動員して(!?)頑張ります。

ところ変われば。

ハボロネは比較的安全な街であるからか、たくさんの人が街の中を歩いているのを目にします。 とは言っても、私のように片道20分もかけて歩いて通勤する人はあまりいない様子。 こちらの人々は自家用車または、庶民の「足」であるコンビと呼ばれる乗り合いバスを使って通勤・通学することが多いようです。 でも、このコンビは各ルート毎に走行許可を受けた道が決められており、また乗り方が少々複雑であるため、私はまだ一度も乗車体験できずにいます。 

コンビの話はさておき、市内で生活する分にはあまり長距離を歩くことが無いためか、こちらでは妊婦さんがけっこう高いヒールの靴を履いているのをよく目にします。 私の職場の同じフロアにも、3人ほど妊婦が働いているのですが、いつ見ても5cmヒールのサンダルを履いていたりするので、危なくないの?と少し心配してしまいます。 でも彼女たちに言わせれば、どうせ車で通勤しているのだし、職場で歩く距離なんてたかが知れているから、全く問題ないとのこと。 病院でも転ばないように注意されることは無いし、妊娠なんて当たり前の生活の一部よ、とでも言うような状態で、日本とは勝手が違うものなのだなぁと感じました。

さて、いよいよハボロネでの生活は10日間を残すのみになりました。 帰路に南アで打ち合わせ等を行って、2週間後の今頃は2ヶ月ぶりの日本での夕飯を食べているはずです。 まだまだやることは残っていて、最後まで休む暇もなさそうですが、なんとかもう一息頑張ります。

伝統工芸品

basket

写真は先日、メインモールに露店で売られていたバスケット。 聞きかじった話によると、ボツワナバスケットと呼ばれるこれらのかごには、いろいろな伝統的なデザインがあって、それらには「走るダチョウ」だの「キリンの涙」だの、動物や自然に関係する名前がついているのだそうです。

で、私が買ってきたものですが、左側はどうやら「シマウマの額」というデザインを少しアレンジしたものらしいです。(シマウマの額を正面から見た図だというのだけど、私にはどこがシマウマなのか正直なところ全くわからない。) ちなみに、これがボツワナ工芸品ではおそらく最もポピュラーなデザインだと言う話です。 右側のデザインは、売っていたおばちゃんに聞いても、うーん、何だっけ?ということで、デザイン名はわからずじまいで、あまり一般的なものでは無いような様子。 でもこのような素朴なデザインが、何ともアフリカらしく気に入っています。

こういうアフリカンアートっぽいデザインのものは、私もかなり好きで暇をみては探しているのですが、あまり観光客がいないせいか、ハボロネではほとんど扱っている店が無いのが残念。 それでも帰国直前の2日間は南アに行くので、あちらで南部アフリカのあちこちから集まってきている雑貨でも探して帰ろうと思います。 ナイロビみたいに街の中におみやげ物市場があるといいのになぁとつくづく感じます。

新車がいっぱい

ハボロネで生活をしていると、本当にピカピカした高級車(しかも新車)が多いことに驚かされます。 私の職場の駐車場にも、新車のメルセデスだのアウディだのトヨタだのがごろごろ。 向かいの敷地にあるボツワナ銀行に至っては、この間からポルシェが何台も入って行くのを目撃してしまいました。 ここって一応まだ途上国だよね?と首をかしげてしまうこともしばしば・・・。 高級車が他の国に比べて安いわけでもないのに、やはり経済力があるのでしょうか? 人件費を考えると、日本に比べたら数割は低い賃金のはずなのに、みんなどうしてこんなにいい車に乗っているのかしら?!

というような話をこちらの農協のような組織で働いている青年海外協力隊の方にしてみたら、彼の職場でやっているローン制度でも、かなりの人が貸し付け希望を申し込むのだそうです。 みんなが当たり前のようにローンを組んで、新車を買ったりしているらしく、基本的にお給料は自転車操業で借金の支払いに回されるため、生活費をまた別のところ(街金融みたいなもの)でまかなったり・・・という状態。 貯金という概念はまだ未発達だし、個人破産しても国がなんとかしてくれるのではないかと甘い期待をもっているのかもしれません。 確かに向こう100年は採掘できるといわれているダイヤモンド資源を持ってすれば、しばらくの間の国民生活の保障はそれほど難しいわけでも無いわけですが、何だかちょっと虚しい話でもあります。

とは言っても、ハボロネの街を走るタクシーは「まだ走れるの?」と思わずにいられない古い日本車も多く、商売道具なんだからもう少し投資してもいいのに、と感じることも少なくありません。 いろんな人がいろんな価値観を持っているのだから当たり前ですが、車事情に関して言えば、ハボロネはなんとなく不思議な街です。

恵みの雨

週末も暑かったハボロネですが、日曜の午後には短い夕立がありました。 現地の言葉では雨はPulaと言い、ボツワナの貨幣単位のプラと全く同じ言葉です。 乾いたアフリカの大地にとって、雨はまさに天からの恵み。 この単語をお金の単位に使うとは、どれほど雨が貴重なものかを物語っているような気がします。

先月、山に登ったときにハボロネの水源であるダムの様子も一望できたのですが、そのときももうすぐ雨季の終わりだと言うのに、ダムの貯水率は半分もないのではないかと思われる状態。 4月から11月の乾季に、これからどうやって限られた水資源を使っていくのか・・・。 昨年も乾季の終わり頃には渇水で大変だったと言う話ですが、今年も同じように取水制限などしながら恵みのプラを待たなければいけないようです。 普段のハボロネ生活の中では何かとやっかいな雨ですが、残り少ない雨季のこの時期にしっかり雨が降ってくれればいいのにな、とにわか滞在者の私まで思ってしまいます。

ニーハオ

ハボロネの街なかを歩いていると、時折すれ違う見知らぬ人から「デュメラ(こんにちは)」と声をかけられます。 南部アフリカの中ではあまりフレンドリーではないと悪評もあるツワナの人々ですが、一目見て外国人とわかる私には愛想も良くしてくれているのでしょうか?

そんな風に見知らぬ人に声をかけられることにも驚かなくなりましたが、時々「ニーハオ」と言われることもあります。 私にボツワナ人と隣国のジンバブエ人との区別がつかないように、彼らにも日本人と中国人の違いがわからないようです。 しかもこの国に長期滞在している日本人の数はたったの40人余り。 千人の単位でいると言われている中国人に間違われても仕方ありません。 ただ困ったことに、ボツワナでは中国人に対する差別がひどいらしく、私にかける「ニーハオ」にも半分からかいが混じっているように感じることもしばしばです。 そういう時に日本人だよ、と言うと急に手のひらを返したように親切にされると、自分が差別されているわけでもないのに余計に哀しい気分になります。

いろいろと話を聞いてみると、中国人は非常に商売っ気があるところが嫌われているとのこと。 私からしてみれば中国人と同じかそれ以上に商売っ気があると思われるインド人に対しては、「成功したビジネスマン」というようなイメージがあるようで、なぜかインドへの印象は良いそうです。 インドで1年弱暮らして、正直なところもうインドはこりごりの私には理解できない・・・。 お互いをよく知ることでしか差別はなくならないと言いますが、ところ変わればイメージも変わるものなのでしょうか?!